分け隔てのある彼女
秋葉原を歩いていると、いつになったら性は売り物にならなくなるんだろうと考える。
最近はすっかり銭湯に行くこともなくなり、朝早起きして夫と入浴する習慣がついた。
44℃の熱目のお湯にゲルマの入浴剤を溶かす。
夫は心療内科でもらった睡眠薬が朝まできれないみたいで入浴中もぼんやりしている。
最近リフレッシュできるものにハマっている。
入浴剤の次はハンドクリームにハマりそうだ。
前の職場のヒステリックで意地の悪い中年女が使っていたハンドクリームの香りが好きだったので試しに検索したら1つ一万円近くするハンドクリームだった。
土曜日。
10月から産休中の女性職員が突然事務所にやってきた。
比較的高齢出産だったが無事に生まれたらしい。
彼女は総務の仕事を任されているのだが風の噂によるとその仕事を私物化しているところがあるらしい。
自分のタイムカードを書き換えたり、自分の分だけの給与計算をして産休に入ったり、お気に入りの人とそうじゃない人とで分け隔てのある対応をしていたり。
めんどくさいのでこれらの情報全部聞かなかったことにして明日から働いていこうと思った。
入浴剤
最近、銭湯に行かない日は家で入浴剤を楽しんでいる。
とある泡風呂(会社名は忘れた)は泡を作るのがちょっと手間だがもこもこの泡に癒されていい感じ。
翌日の肌ツヤもいい気がした。
お湯に浸かっているときは気のせいかもしれないが体がちょっとヒリヒリした。
リラク社のゲルマバス温浴は白く濁り温泉の匂いに癒された。
ダイエット効果も高いらしく、湯冷めすることなくしばらくポカポカだった。
一番高いだけあって効果は抜群だ。
クナイプのバスソルトは香りが素晴らしい。
今回は森林の香りを選んだが、香りもそこまで強くなく1日の疲れを取ってくれる感じがした。
ゲルマバス温浴ほどではないが体の芯まであったまっていい感じだった。
YouTubeで松本紳助を見る。
紳助がこんなことを言っていた。
人間大きな悩みを持たないとダメだ。
小さい悩みを持ってしまうと人に相談しにくいので気がついたら自分の中でどんどん大きくなってしまって取り返しのつかないことになっていることがある。
大きな悩みだと周りも聞く耳を持ってくれる。それに大きな悩みは小さな悩みを食べてくれる。だから大きな悩みを飼いならしていたほうがいい。
わたしの職場に対する悩みはきっと小さな悩みなんだろうなと思った。
湯
先日、母とスカイプ通話をしていた時に一人で家にいたり電車に乗っていると呼吸が苦しくなってどうしようもなくなる時があるという話をした。
母からはパニック障害ではないか?と言われた。
母はすごく過保護だし、住んでいるところもすごく遠いのでなのですごくすごく心配していた。
私はどうやら自分で思っている以上にストレス耐性がない。
親元を離れてからさらにひどくなった気がする。
結婚して約4年。
何度か体調が悪くなり病院へ行くと決まって医者から「ストレスが原因です」という診断をくだされてきた。
どうしてもストレスをため込んでしまう性格らしい。
しかしストレスをためないように生きることがまたストレスの種となる。
遠く離れたところに住む母が健やかで充実した毎日を送っていてほしいように、母にとっても私がそんな毎日を過ごしていると思ってもらいたいのだが心配をかけてばかりだ。
この4年間、夫といろんなところへ出かけたりいろんな話をして毎日を過ごしてきた。
私たちは2人そろって友達が少ないので何をするにしてもいつも2人だ。
夫がいないとき私は一人で過ごし、私がいないときは夫が一人で過ごす。
今の職場になって私たちの休みの日が合わなくなってきた。
ちなみに私は仕事がある日は20:30頃帰宅し、夫は23時過ぎに帰宅する。
この私が帰宅してから夫が帰宅するまでの過ごす一人の時間がどうやら私のストレスとなっているらしい。
そこで出会った銭湯。
会社と自宅を結ぶ細長い直線の途中に♨マークが現れた。
19:00に会社を出て、食事をすまし、20:00銭湯に到着。
21:00過ぎに銭湯を出発し、22:00に帰宅。
夕飯や明日の準備をしていたら夫が帰ってくる。
銭湯に寄った日は心が安定している。これしかないと思った。
もし銭湯がなかったら変な宗教に入ったり夜な夜な繁華街へくり出していたのかもしれない。
そんな度胸ないけど。
脇が甘い
職場から30分ほど歩いたところに大きなお風呂があるネカフェがあるとの噂を聞いて仕事終わりに行ってみた。
お風呂の他にリーズナブルな食事も提供していて口コミの評価も高かったのでかなり期待して向かった。
無事到着、即大浴場へ。
写真ではかなり広そうだったのに実際見てみるとロッカーが10個しかなく、すべて使用中のため荷物が置けない。
すなわち入れない。
仕方ない、先にごはんでも食べてるかとレストランフロアへ行くもそこも狭く満席。
はなからネカフェ本来のサービスである漫画を読んだりネットをしたりする気もなく、風呂と食事しか頭の中になかったので一気にテンションがさがる。
カウンターへ行き開始5分で退室手続き。550円を無駄にしてしまい自暴自棄になる。
往復1時間無駄にしてしまった。
やはりわたしにはあの銭湯しかないと思い例の銭湯に早足で向かった。
到着。
土曜日だからか昨日よりも空いていた。
そして昨日よりも若い人が多かった。
わたしも2回目の銭湯なので昨日よりも荷物のまとめ方とか洗う手順とか手際がよくなった気がする。
初めて来た風の女性が湯船からじっとわたしの動きを見ていた。
彼女にはわたしが常連に見えているのか、それとも脇毛を処理しないまま大胆に腕を上げ洗髪しているわたしの勇ましい姿に驚いていただけなのか。
真実は闇の中、湯けむりの中だ。
いずれにせよ銭湯はいい。
10枚で4200円の回数券もあるみたいだから次回からはそれを使ってみよう。
銭湯バージン
夕方、ちゃんぽんが有名な黄色いお店へ。
入ると、騒いでいるホームレス風の男性がいた。
「宗教とか関係ねぇんだよ!」とか、
「自殺だけはダメなんだよ!」とか、
よくわからない内容を大声で話していた。
店員はみんな日本人じゃなかったのでよくわかってない感じでニコニコしていた。
退社後、途中下車し銭湯に行く。
初銭湯だ。
貸し出しタオルもなく、備え付けのシャンプーもギシギシするし、ドライヤーも1台しかなかったけどお湯は気持ちよかった。
いつも朝シャワーを浴びる生活だったので、こうしてその日のうちに汚れを落として大きな湯船に浸かるのはいいもんだなと思った。
家に着くまで1時間近くかかるが帰宅後もずっとポカポカだった。
なんとなく要領もつかめたので時々通おうと思った。
コインランドリーで騒ぐ女
テレビでWBCの強化試合を見ていた。私たち夫婦は横浜ベイスターズが好きだ。
今回の選抜に何人か横浜の選手がいるので「うちの子ちゃんと活躍できてるかしら」と親のような気持ちで見ていた。
すごく活躍した選手が1名、すごく足を引っ張った選手が1名。
プラスマイナスゼロだった。
私たち夫婦はほとんどドラマを見ない。ひねくれ者だからだ。
しかし最近夫がかなりハマってるドラマがある。
某ガッキーがでているドラマだ。
私もこっそり録画で見ていた。
とにかくガッキーが可愛いドラマだった。
それに夫の中学生時代の苦い初恋と重なる場面が時々あって夫はあの時成仏させられなかった亡き初恋をこのドラマを通して成仏させようとしているのかもしれないと思った。
コインランドリーに洗濯物をたっぷり放り込む。
30分ほど時間を潰し、再び取りに行くと私たちより先に取りに来ていた女性客が全然洗濯物が乾いていないことを知り「絶対誰かが勝手に扉を開けたんだ」と騒いでいた。
一緒にいた男性は至って冷静でその女性を落ち着かせようとしてた。
結局お金を入れたのに乾燥機が回っていなかったのが原因みたいで騒いでいた女性も「なんだそうだったんだ〜」と納得した感じで違う乾燥機で再び乾かし始めた。
いやいや、お金を入れたのに動かない乾燥機の方が問題だろ、と心の中でつっこんだ。