栗好き

おなかいっぱい食べたい。

帰省8



帰りに弟が持たせてくれたひよこ饅頭は博多銘菓でもあり東京銘菓でもある。
おそらく弟はこれが関東でも売られていることを知らない。


母がもたせてくれた明太子。
福砂屋は変な癖がなくて好き。

 


帰りの新幹線で富士山が見れたので写真を撮ったらどう見てもUCCだった。

 

最寄駅に到着すると義母が迎えに来てくれていて、美味しい豚汁とお赤飯を用意してくれた。
旅疲れで何も作りたくないだろうからとのことで前回の帰省の時も準備してくれた。
本当にありがたい。
しっかり『いただきます』をして食べた。

 


そういえば靴下におちょぼ口みたいな穴空いてた。

 

この靴下、初日に泊まったホテルのベッド下からライオンの指人形と一緒に出てきたやつだ。

あの時は気づかなかったけどこの穴、もしや…。

祖父の仏壇にあったマッチ。
ミッキーマウスと言う名前の喫茶店が昔あったらしい。
30年以上前のものらしいが名前もイラストもすがすがしいほど法に触れている。

 

こうして一週間の旅を無事終え、私たちはまたいつもの暮らしに戻った。

 

夫は大腸検査を受けてきた。
心配していた痛みはあんまりなかったらしい。
悪いところもなくて本当によかった。

 


検査後、すっからかんの胃に納豆ご飯を流し込む夫。よく噛んでお食べ。

 

眠る前、夫が手を丸めて双眼鏡をのそいているポーズをしていたので『何してるの?』って聞いたら『井の中の蛙ごっこ』って言ってた。夫はファンタジスタだ。

 

わたしはと言うと、旅から帰宅した翌日から仕事だった。

 

ひたすらパソコンに数字を入力するだけの簡単なお仕事。
仕事自体は苦痛ではないのだけど職場の人と一緒にお昼を取るのがかなり苦痛だった。

 

でっかい休憩室で私たちのグループは10人くらいでお昼を食べる。
そして我がグループには1人、ボス猿みたいなおばちゃんがいる。

 

そのおばちゃん、話が本当にツマラナイ。
そして声がデカイ。あまりの声のデカさに他のグループの方から『うるさい!!!』と怒鳴られたくらい声がデカイ。
でもおばちゃんキニシナイ。ひたすら自分の話をシツヅケル。
かなりマイペースで他の人に話のターンを譲る気がサラサラナイ。

 

わたしはおばちゃんのことを嫌いではないのだけれど、同じ空間にいるのがしんとくなり、一緒にお昼を取ることをリタイヤしてしまった。

 

しばらくはトイレでこっそりおにぎりを食べたりもしていたが、となりの個室で決まった時間にうんこをしに来るおばさんがいて臭いが我慢できなくなりここもリタイヤ。

 

おばさんは悪くない。正しいトイレの使い方をしているだけだ。

 

そして今では職場を抜け出し、誰もいない公園のベンチでお昼を食べている。
 
 

職場の人からは多分不審がられている。

かなり協調性のないやつだと思われている。
 
あのおばちゃんもはじめは『お昼いつもいないね~』と声をかけてきていたが、今では完全に無視されている。
 
お互いに興味を持てない人との会話はツライだけなので、私にとっておばちゃんとはこれがベストな関係だと思う。
ほっといてくれてありがとうおばちゃん。遠くで見守ってるからね。
 
 
 
今日も公園のベンチから帰り、みんながお昼を取っている休憩室に入るとあのおばちゃんの声が聞こえてきた。
 
体型を気にしてる女性職員さんに対して『わたし食べても食べても痩せちゃうんだけど、どうしたら太れるのかな?』みたいなこと言ってた。
 
 

 

わたしはロッカーに荷物を置くと、早足で仕事部屋に戻った。