コインランドリーで騒ぐ女
テレビでWBCの強化試合を見ていた。私たち夫婦は横浜ベイスターズが好きだ。
今回の選抜に何人か横浜の選手がいるので「うちの子ちゃんと活躍できてるかしら」と親のような気持ちで見ていた。
すごく活躍した選手が1名、すごく足を引っ張った選手が1名。
プラスマイナスゼロだった。
私たち夫婦はほとんどドラマを見ない。ひねくれ者だからだ。
しかし最近夫がかなりハマってるドラマがある。
某ガッキーがでているドラマだ。
私もこっそり録画で見ていた。
とにかくガッキーが可愛いドラマだった。
それに夫の中学生時代の苦い初恋と重なる場面が時々あって夫はあの時成仏させられなかった亡き初恋をこのドラマを通して成仏させようとしているのかもしれないと思った。
コインランドリーに洗濯物をたっぷり放り込む。
30分ほど時間を潰し、再び取りに行くと私たちより先に取りに来ていた女性客が全然洗濯物が乾いていないことを知り「絶対誰かが勝手に扉を開けたんだ」と騒いでいた。
一緒にいた男性は至って冷静でその女性を落ち着かせようとしてた。
結局お金を入れたのに乾燥機が回っていなかったのが原因みたいで騒いでいた女性も「なんだそうだったんだ〜」と納得した感じで違う乾燥機で再び乾かし始めた。
いやいや、お金を入れたのに動かない乾燥機の方が問題だろ、と心の中でつっこんだ。
生まれ変わり
夜、テレビを見ていたら夫が突然こんなことを言い出した。
「魂の生まれ変わりなんか俺はないと思うなぁ」
別に私たちは魂とか生まれ変わりとかそんな番組を見ていたわけではない。
世界の面白VTRを流す番組を見ていただけだ。
私たちは哲学とか思想の話をすることが結構ある。
ちなみに夫の言い分は“今生きている自分の生命=自分の魂”であって、死んだら自分の魂はおしまいらしい。
今の自分がお母さんのお腹に宿った時、お母さんやお父さんの遺伝子をもらって形成されたのが今の自分であってもし今の自分が死んで生まれ変わったとしても、違う両親の遺伝子をもらうわけだからもはやそれは今の自分とは全く関係のない魂らしい。
わたし「つまり、魂はすべて唯一無二で来世には持ち越せない的な?」
夫「そうそう。多分遺伝子には過去の記憶があるんじゃないかな。自分を産んだお母さんの遺伝子には母型や父型いろんな先祖の記憶が残っていてその一部が今の俺の遺伝子にも引き継がれ俺の思考や生き方にも影響を与えて、結果それが今の俺の魂を形作る大きな役割を果たしてる…みたいな」
わたし「なるほど」
わたし「てか魂って何?」
夫「なんだろね」
ぎっくり腰の夫にラクペタンDXを貼ってやり、私たちはいつもより少し早めに就寝した。
日曜出勤
日曜出勤。
日曜は事務所に社長と部長しかおらず、2人とも口数が少ないのでとても仕事がはかどる。
電話もほとんどならないので日曜出勤はわたしの週5日勤務の中の唯一のボーナスステージだ。
請求書の処理を黙々と済ませ、お昼は会社から支給された塩サバ弁当を食べる。
社長がぼそっと「俺の塩サバみんなのよりしょっぱい」とつぶやいた。
夕方、1時間くらい散歩をする。
夕方の散歩はほぼ日課になっていてもう半年くらい毎日歩いている。
途中、サンクスでチーズパンを買って食べ歩く。
陽も落ちているためパンを食べながら歩いていても誰にも気づかれない。
夜、仕事を済ませ帰宅すると夫がぎっくり腰になっていた。
明日は薬局でラクペタンDXを買って帰らねば。
処分
アメトークの再放送をみる。
高学歴の芸人がたくさん集まっていて彼らの勉強法について語る回だった。
その中の1人の芸人が日本史について語っていて、「日本史の教科書にはいろんな事件や出来事が書かれていて難しく感じるかもしれかいが結局は土地の争いに伴う権力争いをしているだけだということを頭において勉強するとわかりやすい」みたいなことを言っていてすごく気持ちがすっきりした。
勉強だけに限らず、ごちゃごちゃした状況の中にも軸を見つけ、その軸をもとにすっきり片付けられる人に憧れる。
逆にどうでもいい情報を延々と垂れ流してくる弊社のくそじじい(嘱託)のことも誰かスッキリ処分してほしい。
焼き芋
夕方、夫といっしょに遠方に住む親戚へ贈り物用の焼き芋を買いに行く。
片道歩いて30分くらいの道のり。
わたしと夫は休みが合えばこうして2人でよく歩く。
途中、夫がこんなことを言い出した。
「心が重たいっていう感覚、わかる?」
わたしは「何をするにも気が進まないみたいな感じ?」と聞くと「んー…そんな感じかな」と夫。
夫は人より気が弱く自己肯定感が低い。
人とうまくコミュニケーションをとることもできるのだが人といると人に気を使いすぎて疲れてしまうため誰とも接したくないらしい。
夫いわく「知人友人とは災いをもたらすだけのもの」らしい。
結局焼き芋もどれにするか決められず何も買わずに帰ってきてしまった。
帰宅すると夫はいつものように布団に潜りこみしばらく部屋から出てこなかった。
まずいのど飴
昼前。
育休明けのエクセルができない彼女があまり美味しくないのど飴をみんなに配っていた。
それを舐めたおじいちゃん職員が「こんなにまずいのど飴はじめてだ」と、舌の上で転がしながら味わって舐めていた。
彼が命名した「舐めれば舐めるほどまずいのど飴」は全職員に配られたが彼以外誰も食べなかった。
この職場で働くモチベーションが欲しくて弊社の退職金規定を読み漁る。
弊社の福利厚生はかなり手厚く、70超えても働いている人が何人もいる。
わたしも65まではここで働くしかなさそうだ。
肉汁
毎月1日は丸亀製麺の釜揚げうどんが半額のため夫と出かける。
数十円アップして、釜揚げうどんのつけ汁を肉汁にしてみる。
柔らかいお肉としゃきしゃきの長ネギ、まるで肉うどんを食べている感じがして安上がりで美味しかった。
帰りに薬局へお気に入りのコンディショナーを探しに行く。
このコンディショナー、今のところamazonでしか売ってなく、最近はamazonでも品切れ状態だ。
結局その薬局にも売ってなかった。
薬局の帰りにスーパーへ。
ここのスーパーは毎週火曜日にひき肉が安くなる。
ひき肉を1kg近く買い込みすべて冷凍庫へ。
そしてスーパーでお義母さんにばったり会う。
最近市営住宅に引っ越す準備でいろいろ大変そうだ。
夜、壇蜜が今まで出演したトーク番組をYouTubeで見まくる。
穏やかな1日だった。